October 5, 2013

BIOのこと

フランスに来て、とても身近なものとなったBio(ビオ)。


日本にいた時から、興味があってママさんにうちの食事はBioオンリーよ!と聞いてゆっぴーーーとなったのでした。
(ゆっぴーー=ヤッター!わーい! 子供が言っていてかわいくて、ここぞとばかりに使う。)


フランスでBioとはAgriculture biologique(有機農業)によって生産されたものを言います。日本で言うオーガニックです。たぶん。



EU最大の農業国であるフランスですが、数年前まではBioは身近なものではなかったそう。
ここ数年で、有機農業へ取り組む農家が急速に拡大したらしいです。2009年から2010年の間のデータだと、なんと24%もの農家が有機農業への転向を約束したとか。


さらに生産する側だけでなく、消費者の関心も急速に高まっています。町の普通のスーパーにもBioコーナーがあるし、Bio商品のみを扱うスーパーもあります。

驚くことに、うちの子供たちは「これはBioじゃないから食べない!」なんて言ったりします・・・。

(パリのBioスーパー。すべてBioジャム)


ジャン=ポール・ジョーの「未来の食卓」というドキュメンタリーも2009年に公開。
仏タイトルは"Nos enfants nous accuseront"(子供たちは私たちを責めるだろう)というタイトル。
子供たちの未来のために、小学校の給食をすべてオーガニック化する、というフランス南部のとある村を取り上げた映画。内容は結構衝撃的ですが、普段何も考えず口にしているものについて改めて考えさせられます。



とは言いながらも、私は美味しいものを食べるのが大好きで、Bioじゃなくても美味しいものは美味しい、と単純に思っちゃいます。

でも、フランスに来て、町の普通のスーパーで簡単にBioの商品を手に取ることができるし、多少値段は高くても驚くほど高くはないし、ファミリーにちょっと影響されて、自分用のお菓子を買うときにBioにしたりしてます。
(オペアは食事も込みなので、自分で買うとなるとお菓子くらいしかない)



もちろん家にあるものはほぼBio。

 
見分け方は、このABマーク。
フランス政府公認のオーガニック製品である証です。
これならスーパーでも簡単に見つけることができます。



そして、普段の食卓に欠かせない野菜、卵、お肉、フルーツ、パン。
これらはすべてAMAPという農業組織で購入しています。

人参も甘くておいしい!!
日本でも毎日トマトを食べていましたが、どのトマトよりもおいしいです。
 
 
そして、このAMAPのシステムが素晴らしいのです。


AMAPは、生産者と周辺に住む消費者が契約を結ぶ提携システムで成り立つ。コミュニケーションを大切にし、消費者が求める安全な作物を育てるよう、生産者は最大限の努力を払う。消費者は生産者に6カ月から1年分の代金を前払いし、週に1度収穫物を取りに行く。こうして、生産者は資金繰りに困ることなく生産を続けられ、消費者自ら収穫物を引き取りに行くため、運送・梱包費用などのコスト削減にもなる。(FranceNewsDigestより。)


私の住んでいる村は、毎週水曜日の夕方、広場のような倉庫のようなところに、野菜やパンや卵などを受け取りに行きます。好きなものを選ぶのではなく、その時に採れたもの、旬なものを頂く。

だから9月は食べても食べてもラズベリーが出てきたのね。



で、この前うちの村のAMAPの鶏と卵はどこから来ているのか、農家の見学会が開かれたので一緒に連れて行ってもらいました。




周辺の村の方々が集まっています。

卵はこの機械使って出てくるよ~なんて説明。たぶん。



フランス語だったのでほとんど理解不能だったけど、とりあえず、ありがとう鶏さんたち。





ちょっと飽きて、最終的にポニーたちと戯れました。



フランスでファミリーと一緒に住んでいるからこそできる、貴重な経験でした。
とりあえず、トマトが美味しければだいたい幸せ。




No comments :

Post a Comment